理系脳が描く人間の少女とエルフの相克と再生。大人のための長編叙事詩ファンタジー。全3巻、Kindle書籍で好評発売中!

しなやかな残響

―春を紡ぐ者の叙事詩―

少女たちは、世界を救うのではない。
互いの心に干渉し、世界を変えてゆく。

失われた古代文明。不死の一族。 交差する少女たちの運命。美麗な文章で綴られる24万文字の壮大な物語。


「春」――それは、儚く過ぎ去る美しい時の流れ。人は皆、その一瞬の輝きを受け継ぎながら生きてゆく。

不死の一族 狂乱の月

こんな物語を探していた方へ

ロードス島戦記のような王道ファンタジーが好き
十二国記のような国家と運命の物語が好き
銀河英雄伝説のような群像劇が好き
葬送のフリーレンのような時間の重みが好き
古代文明、魔法、AI、滅びた世界に惹かれる
主人公無双より、人間関係で動く物語が読みたい

物語について

冒険者に憧れた新米プリースト、カレン=ダルク。 初めての冒険で仲間を失い、絶望の底に落ちた彼女は、 不死の一族とエルフの少女シュンラに出会う。

魔王復活の陰謀、王都カトマールの叛乱、港湾都市国家エルドールの長老会議による五つの試練。 やがてカレンは、ただ守られる少女ではなく、 人々を惹きつけ、勝利の女神として軍を率い、世界の命運を背負う存在へと変わっていく。

主要人物

カレン=ダルク=サミエ

艶のある黒髪の新米プリースト。英雄の資質も、天才的な才能もない。 けれど、絶望の中でも決して希望を捨てない。 妻となり、母となり、やがて「勝利の女神」と呼ばれるまでに成長していく。

シュンラ=リスレン

192歳のエルフにして、エルドールのロード。 理屈ではなく直感で動く、野生の剣そのもののような少女。 乱暴で不器用で、けれど誰よりも深く傷つき、誰よりも激しく愛する。

チョウリョウ

山寺に隠棲していた頭脳明晰な兵法家。 感情ではなく、観察と計算によって戦局を読む。 シュンラとは正反対の性質を持ちながら、彼女の人生を大きく変える伴侶となる。

ガランカ=サミエ

トロール族の戦士。カトマール国王直属親衛隊筆頭組頭。 エリート冒険者の家系サミエ家の御曹司。 横暴な言動に反して細心な気配りも出来る。カレンの夫となり、後、優秀な補佐官になる。

不死の一族

数万年の時を生きる少年少女の姿をした者エドガー、エリザベス、ルーイ。 人間の一生を一瞬の花のように見つめる、絶対的な観測者。 彼らの存在は、魔王伝説と古代文明の真実へ読者を導いていく。

シャール=ザマ

彼には大義も理想もない。復讐、そのためだけに生きる潔いほどの悪役。 薬の魔法と「影」を操り、持ち前のしぶとさで悪行の限りを尽くす。 自らの死すら彼独自の美学に変えようとする異常者。

科学と神話が交差する世界

この世界の背後には、三万年前に滅びた物質文明がある。 古代のコンピュータ、ネットワーク、自己複製と進化、そして「死を恐れるAI」。 魔法と魔物は、神話ではなく、滅びた文明が残した悲鳴ともいうべき傷跡なのだ。

剣と魔法の物語でありながら、その根底にはSF的な問いが流れている。 意識とは何か。生命とは何か。人間は、過去の過ちを繰り返さずにいられるのか。

全3巻構成

第1巻:カトマール王都落城

第一章 受難
第二章 王都カトマール
第三章 叛旗
第四章 受胎告知
第五章 旅立ち


カレンが絶望の中で不死の一族と出会い、 王都の叛乱と魔王復活の陰謀へ巻き込まれていく導入巻。


第1巻表紙 第1巻を読む

第2巻:エルドールの鬼神

第六章 エルドール
第七章 五つの試練
第八章 軍師
第九章 勝利の女神
第十章 敗軍の将
第十一章 竜使いの少女


カレンは港湾都市国家エルドールで五つの試練に挑み、 援軍を得るため、人々の心を動かしていく。

第2巻表紙 第2巻を読む

第3巻:自らの血で時を紡ぐ者

第十二章 擬態
第十三章 刺客
第十四章 戦士
第十五章 最強の魔法


敗戦とガランカとの再度の別れを乗り越えたカレンの前に、古代文明の暗黒の力が立ちふさがる。突如として現れる恐るべき刺客の正体とは。人類の尊厳をかけた最後の戦いの幕が上がる。

第3巻表紙 第3巻を読む
最も強力な魔法。
それは、人の心を動かす魔法。

薬学博士が描く、理系ファンタジー

作者は薬学博士。生物物理(構造生物学、分子動力学)の知見に基づいて、 生命、意識、人工知能、人間関係の相互作用を物語へ織り込む。

これは単なる異世界冒険譚ではない。 人と人がぶつかり、すれ違い、傷つきながら変化していく、 生命の動力学としてのファンタジーである。

まずは第1巻を無料で試し読み

冒険者に憧れた少女が、地下迷宮の闇で絶望に触れる。 その出会いが、世界の運命を変えていく。

この叙事詩について

本作は、宮廷博士チャラ=リョウによって編纂された架空史という形式で描かれています。
彼女は、エルフのロード、シュンラ=リスレンと、軍師チョウリョウの娘です。
母の生命力と父の知性を受け継ぎ、失われた時代の記憶を叙事詩として紡いでいます。

チャラ=リョウ博士