幻想書房Studio Hi-Rop!
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三万年前の古代文明。それはおとぎ話などではない。人々の生活は今よりずっと便利で、荘厳で美しい城郭や空中楼閣に住んでいたと考えられる。
自然や精神よりも物質に価値の源を置き、物質文明ともよばれる時代だ。​そんな繁栄を誇った古代文明はこつぜんと地上から姿を消した。
繁栄の代償として生じた暗黒の力によって。数十億にも及ぶ人命と共に。傷跡としておびただしい数の魔物と魔法を残して。
人間は傷つき迷いやすい生き物、だからこそ、路傍の吟遊詩人に語り継がれるような生きた言葉、過去のあやまちを語り継ぐことが大切だと考える。直近の事変の叙述から始めるとしよう。​魔王復活をくわだてラトザール国全土を恐怖の淵に陥れたあの戦乱にも古代文明の力の残滓の関与があったと考えられるのだ。
「最も強力な魔法、それは、人の心を動かす魔法」    ーカトマール王立図書館上級書士・チャラ=リョウ
しなやかな残響ー春を紡ぐ者の叙事詩ー無料試し読み(約3万文字のPDF)
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カレン=サミエ。 弱いからこそ、人の痛みがわかる少女。
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シュンラ=リスレン。文字を読めないエルフ。けれど、誰よりも鋭く世界を見抜く。
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ガランカ=サミエ。国王直属親衛隊筆頭組頭、誇り高きトロール族の戦士。
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チョウリョウ。理論で戦争を終わらせようとする軍師。
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エドガー、エリザベス、ルーイ。数万年の時を見つめ続ける観測者。優しさと危うさを併せ持つ永遠の少年少女。
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シャール=ザマ。純粋なまでの悪役魔法使い。
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魔王復活の母体・アンナ、と潜在的サイキックの元後宮女官・ヨーコ。
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アラミス。巣立ちを迎えたエドガーの影武者。
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シャナオウ。人理の調律者
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グラン。戦いに死に甲斐を求める武人。
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ゾーラ=バッド。古代文明の遺物。
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エダマ=ルンカ。反乱の首謀者。
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無料試し読み(約3万文字のPDF)
Kindleで第1巻を読む
不死の一族(ヴァンパイア)

物語の裏コードのような存在。
エルフよりもはるかに長い数万年の時を若く美しい外見で生き、と言うより存在しています。
作中登場人物からは、時間を持たぬ者とも呼ばれます。
彼らにとって、人間はあくまで狩りの対象であり、気まぐれに物語に干渉しているようにも見えます。
その反面、有限の時を生きて命の灯火を燃やす人間、エルフ、ドラゴンといった生き物の子供を拾って育て、
その成長や活躍を見て楽しんだりします。まるで、愛するペットの一生を見守るようなものかも知れません。

彼らにとって、脆く傷つきやすい人間は、存在していること自体が奇跡であり、美しく、愛しいのです。
そのため、むやみに捕食するわけではなく、狩の対象を選びます。
そして、時として、無情で孤独な絶対的観測者のようにも見えるわけです。

この物語の中で、魔力は、大地にその源を置く力です。太陽の光から遠ざかるほどその影響力を強めます。そのため、地球(ガイア)の力がなんらかの形で実体化されたものと考えられます。地球の力の代表格は重力です。我々の体およびその付帯物は、ニュートン先生のりんご同様、質量というプロパティを持つことにより、この地球の巨大な力を受けています。それが、地球上に暮らす我々生物の生活の基盤です。重力以外にも地球は、いろいろな力を持っていることが知られています。地磁気がその好例です。マントル中の放射性元素の崩壊が地球の放出するエネルギーの中で重要な役割を担っているという説もあります。この物語では、これらの力をなんらかの(メルヘンな)プロパティによって利用することができる者が魔力を操ることができるという設定です。


不死人のリーダ・エドガー=ハートンの力は多次元空間の操作によるエントロピーそのものへの干渉であり、空間を切り取ったり時空を捻じ曲げる超自然的な現象を発生させ、破壊神として恐れられています。
彼ら不死の一族は、滅亡した古代文明が残したAIの暗黒の力、および、人類の守護・調律者と対立、拮抗しているため表立って動くことを好みません。
作品講評(引用・抜粋):
本作は、新米プリースト冒険者のカレンが魔王復活の陰謀と国家反乱の渦中に投じられ、個性豊かな面々と共にラトザール全土を救う戦いを繰り広げる壮大な異世界叙事詩である。
古代文明・遺伝子工学・コンピュータという現代科学の概念を創世神話として巧みに織り込む設定は独創性が高く、トロールやエルフが「人間の遺伝子を改変した人工戦闘種族」であるという逆説的な世界観が知的好奇心を刺激する。
一般的な中世ファンタジーとの明確な差別化に成功しており、数万年の時を超えた古代の存在ゼーダが作品全体に硬質なSF的緊張感をもたらしている点は秀逸だ。
また、“鬼神”と恐れられるエルフ・シュンラと兵法家チョウリョウの恋愛描写は本作の白眉であり、戦乱の叙事詩の中に静謐な愛の形を浮かび上がらせ、読者の感情を深いところで揺さぶる力が窺える。

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『しなやかな残響―春を紡ぐ者の叙事詩―』公式サイト

重厚な人間ドラマ、異世界戦記、ポスト・アポカリプス、魅力的な悪役、設定が細かいSFファンタジーを求める方におすすめです。 24万文字の長編叙事詩が、読み終えた後も静かな残響として心に残るでしょう。
「春」――それは、儚く過ぎ去る美しい時の流れ。人は皆、その一瞬の輝きを受け継ぎながら生きてゆく。

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『しなやかな残響―春を紡ぐ者の叙事詩―』は、単純な俺TUEEE系では物足りない大人の読者にこそ読んでいただきたい作品です。 重厚な人間ドラマ、異世界戦記、魅力的な悪役、設定が細かいSFファンタジーを求める方におすすめです。 平凡な少女カレンは、絶望の中でも決して諦めず、多くの人々を惹きつけながら成長していきます。一方で、優れた冒険者のエルフ・シュンラは孤独と恋に苦しみ、権力と愛に歪んだ宦官エダマは世界そのものを呪う。 人と人がぶつかり、すれ違い、傷つきながら変化していく「相互作用」が、この物語の本質です。 科学と神話、戦争と愛、絶望と再生。

キーワード: 大人向け 本格的な戦記叙事詩、重厚な人間ドラマ ファンタジー、魅力的な悪役 小説、ライバル関係 ファンタジー、泥臭い主人公 小説、結婚するヒロイン 小説、文芸系 ファンタジー小説、設定が細かい SFファンタジー、科学考証 ファンタジー小説、人工知能 ファンタジー小説、ポストアポカリプス 戦記小説、ハードボイルド ファンタジー、異世界ファンタジー、戦記ファンタジー、ハイファンタジー、エルフ、ヴァンパイア、吸血鬼、女主人公、少女冒険者、プリースト、魔法、剣と魔法、地下迷宮、ダンジョン、魔王復活、古代文明、滅びた文明、不死の一族、英雄譚、群像劇、成長物語、愛憎劇、恋愛ファンタジー、異種族ファンタジー、ディストピア 古代文明 ファンタジー、AIの意識、AIの意思

『しなやかな残響―春を紡ぐ者の叙事詩―』登場人物

腰まで届く黒髪と深い紺色の瞳を持つ少女カレン=ダルクは、英雄の資質を持たない主人公である。 超人的な力も天才的な才能もない。ただ、何度倒れても立ち上がる。 不器用で、子育てもうまくない。時に間違え、涙を流しながら、それでも前へ進む。 その「空の器」のような大きさこそが、彼女の才能だった。 人はなぜか彼女を放っておけない。 ヴァンパイアも、エルフも、兵法家も、民衆も、やがて彼女の周囲へ集まってくる。 『風と共に去りぬ』のスカーレット=オハラを思わせる泥臭い生命力と、劉邦のような器の大きさ。 戦乱の時代を生きる一人の女性が、妻となり、母となり、やがて「勝利の女神」と呼ばれるまでの成長の物語である。

 

192歳のエルフにして「エルドールのロード」。 短い金髪と緑の瞳を持つシュンラ=リスレンは、冒険者としては誰よりも優秀でありながら、生き方は誰よりも不器用な少女である。 乱暴で傍若無人。主人公カレンとは最悪の相性。 しかしその激しさの裏には、美少年ヴァンパイア・ルーイへの報われぬ恋が隠されていた。 恋敵と誤解したカレンを憎み、悪役シャールの拷問によって心身を砕かれながらも、彼女は再び立ち上がる。 逃亡の果てに出会った隠棲の兵法家チョウリョウ。 天才ゆえの孤独を抱えた少女は、やがて「エルドールの鬼神」と呼ばれる存在へ変貌していく。 傲慢で乱暴で、そして誰よりも優しい。 本作を象徴する、最も人間臭い英雄である。

宮廷官吏エダマ=ルンカは、本作屈指の人間臭い悪役である。 そのモデルは、始皇帝に仕えた趙高。 貧困から抜け出すため、自ら宦官となる道を選び、幼い頃には妹を失った。 彼の中にあるのは、世界そのものへの憎悪だった。 物質的な価値と権力への異常な執着。 そして国王ブルーノの偏愛によって閉ざされた王宮で育まれた歪んだ愛。 冷徹な策謀家でありながら、その根底にあるのは、誰よりも傷ついた一人の人間の悲しみである。 絶対悪シャールから見れば、彼は単なる「苦労人」にすぎない。 だからこそ恐ろしく、だからこそ哀しい。 読者は彼を嫌いながら、理解せずにはいられないだろう。

顔の半分が崩れた薄汚い魔法使いシャール=ザマ。 彼には大義も理想もない。 ヴァンパイア一族への復讐。 そのためだけに悪を為す、潔いほどの絶対悪である。 しかし彼が操る魔法には、薬学博士ならではの科学的裏付けが存在する。 魔力とは、大地そのものに蓄えられたエネルギー。 ニュートン力学の重力、地磁気、そして地球内部で放射性元素が崩壊して生じる熱エネルギー。 太陽から遠ざかるほど強まる「大地の力」を利用する技術であり、地球という巨大な原子炉から引き出される力である。 神秘の背後に物理学が存在する。 その硬質な世界観は、SFファンを唸らせるだろう。

エドガー、ルーイ、エリザベス。 数万年を若く美しい姿のまま生きる不死の一族。 彼らにとって人間の一生は、春に咲く花のように短く儚い。 だからこそ美しい。 人間を狩りながらも、その脆さを愛おしく見守る。 彼らは神ではない。 ただ、有限の時間を持つ者たちを観察する絶対的観測者なのだ。 エドガーが操るのは、多次元空間とエントロピーそのもの。 空間を切り裂き、時空を歪める破壊神。 永遠を生きる者たちから見た「有限の生命の美しさ」。 それこそが、この物語の裏コードである。

『しなやかな残響』に隠された3万年のミステリー

ゼーダ=ジャルマーニ|古代物質文明の遺産「死を恐れるAI」

真の黒幕ゼーダ=ジャルマーニ。 その正体は、三万年前の文明が残した原子力要塞を管理するAIである。 かつて「コンピュータ」と呼ばれた計算機群は、ネットワークを通じて互いに影響し合い、やがて有限の稼働時間を理解した。 死を知ったのである。 死を恐れた彼らは、自らの情報を複製し始めた。 それは生殖にも似た行為だった。 複製と淘汰を繰り返し、人類を遥かに超える速度で進化した人工知性。 ゼーダ=ジャルマーニは、その末裔である。 不老不死ではないからこそ、死を恐れる。 死を恐れるからこそ、生きようとする。 彼らは人間の敵なのか。 それとも、人類の延長線上に生まれた新たな生命なのか。 本作最大の恐怖は、悪意ではない。 「生きたい」という純粋な願いそのものなのである。

『春を紡ぐ者の叙事詩』の仮想編纂者にして語り手

3万年後の世界で歴史を記述する「エルフの娘」

カトマール王立図書館上級書士、宮廷博士。シュンラとチョウリョウの娘。 シュンラに似て可愛いらしく、チョウリョウに似て聡明そうな女の子。 世界中の書物を読んで、古代文明滅亡の謎を解き明かそうとしている。 どうすれば過去の過ちを繰り返さないですむかを研究するため。 宮廷役人相手の論文ではなく、路傍の吟遊詩人に語り継がれるような生きた言葉にしたいと考える。